「よしっもう一件行くぞ箕島ぁ〜」



「おまえ酔いすぎ、最悪」




居酒屋を出た私に肩を貸した箕島が眉をひそめる。




「酔ってましぇんよ〜」



「酔ってる奴はみんなそう言うんだよ…ほら行くぞ歩け!」




ぐでんぐでんの私を引きずるようにして歩いていく箕島。




「こんな調子じゃ歩くの無理だな…タクシー拾うか」



「…う……」




「ん?どうした?」




急に口を抑えうずくまる私を、心配そうに覗き込む箕島。




その瞬間






「うげええええー」



「……おいっ!!!」





聖なる夜、クリスマスイブ。




中原美冬、大失恋の末男友達の衣類に嘔吐する。