「つーかお前が悪いんだろーが。
あんなホワ〜ッとした男とホワ〜ッと付き合うから、こんなホワ〜ッとした別れ方すんだよ」



「べ、別にホワ〜ッと付き合ってないから!」




「ホワッとしてただろうが。
告白されて“まぁいっか、暇だし!”ってなってただろーが。
いい加減やめろよそういうの」




「あぁっ私の砂肝!!」





私のお皿から勝手に砂肝を奪い取った箕島が続ける。





「そんでいっつもうまくいかなくて、その度呼び出される俺の身にもなれよなぁ」



「…いいじゃん、暇でしょ?」




「暇じゃねーよっ!
今日だって合コン抜けてきたんだよ!!

可愛い子いっぱいいたのに、どーしてくれんのお前!」




あぁ俺の聖なる夜が〜、なんて悔しがってる箕島。




「箕島の変態バカ!」




私は最後の一つだった出し巻き卵を口にいれる。





「あぁっ!それ食べようと思ってとっといたのに!」



「知らねーよ、早いもんがち〜」




「おまえ〜…」