…なんであんなこと言ったんだろ。




私は家まで歩く気にすらなれず、駅前の大きなクリスマスツリーの前にあるベンチに、ただボーッと座っていた。





“…中原。おまえ最低だな”





あんな冷たい箕島の声を聞いたのは初めてだった。




うん最低だ。最っ悪だ。私。





箕島の気持ちをズタズタにした。



分かってて気持ちを聞いてあげることすらしなかった。





…でも、箕島とこんなことになって。



笑い飛ばしてしまわないと、箕島を永遠に失ってしまうような気がしてた。