雪の降る夜に



殴りたい衝動を抑え、握り拳を後ろに隠した。



「ま、まぁまぁ落ち着いて、ね?」



落ち着けるかメガネ!



「キモいもんはキモい」

「ハハっ、………ブチッ」



ついに私の中で何かが切れた。


「今の音、何だ?」

「ぶちって聞こえた気が…」

「俺も…………うわっ」

「あ?颯太どうし…………お、おぉう」

「あれ何?」



そうクリーム君が指差したのは、私の方だった。




……さっきから言いたいこと言ってくれちゃって…



後ろから魔王が出る勢いで私はこう言った。


「あんたね、さっきから聞いてりゃキモいキモいって…それ今流行ってんの?つか、私だって女なんだからキモいキモいキモいキモ言われたら傷付くんだっつーの!わかってのっ?あぁん!?そんなにキモいキモいって言いたいならキモキモ国のキモ王子にでもなってキモい物に囲まれてキモく暮らしてろよ!宇宙人みたいに手足長くしてさ、そっちの方がよっぽどキモいわ!!」

「「「「…」」」」



ふぅぃ〜いい汗掻いたなぁ、何だか心の中のモヤが取れたみたいにスッキリしたー