「あー、莉子が男子と話しているのあんま見ないわー
なんで男子が苦手なの?」



「んー、うるさいし考えてること小学3年生なんだもん。話したくない」




「うーわ女子中学生と思えない発言だわ」




と、話しているといきなり野球ボールが私の目線を横切った。
正直、びっくりした。


「野球ボール…?」




「すいませんッッ!!怪我ありませんか?!!」


世間でいう野球少年がとても慌ててこっちに謝ってくる。



「あー、良いって良いって。練習まだ続くんでしょ?がんばー」


と佳奈子は促す。