リードというのは、クラリネットやサックス、
オーボエなどの木管楽器が使用し、音を鳴らすためにはかかせない木製のものである。
それをマウスピースにくっつけ、音を鳴らす。
音の良し悪しはそのリードにも関係がある。




「莉子、大丈夫?リードたしかもう無いってこないだ言ってたよね?」




と、隣の席である佳奈子はそう発言する。
莉子というのは私の名前だ。




「あー、うん大丈夫。新しいのひとつ余ってたんだ」




こうしている間に合奏はどんどん進んでいく。





―――「今日の練習はここまで!続きは明日するからきちんと今日やったところ直しとけよ」
と安城先生は言う。