バスケ

初めてみたのは、小学生のとき、学校に忘れ物をしてそれを取りに行った帰り道。

体育館からいつもは聞かない元気な声が聞こえた。
なんだろうと思って覗くとそこでは、いつもは無口で無表情なあの子が見たこともないような笑顔でバスケをしていた。

気づかれたくなくて隠れていたら
「あり?みたことない子がいるぞ~!!」
「ふぇ!?」(ビックリしすぎて変な声でた…)
「ちみは、誰だい?」「えっと、その…」(なんて答えればいいの~!!)
一瞬あの子と目があった。だから「あの子と友達なんです!!」思わずそう言ってしまった。

「ん?梨夏の友達なの?」「ううん、同じクラスってだけ。」「嘘ついたの?」「ふぇ…だって…」「エェーーーン!」「あぁ~、キャプテンが泣かしたぁ」「えぇー!!マジかよ」
「なんで、泣くの?」
気がつけば目の前にあの子…梨夏ちゃんがいた。
「ねぇ、なんで泣くの?」「ふぇ?」
何故か涙が止まってた。代わりにまた変な声がでた。
「なんでって言われても、分かんないよ。」「分かんないのに泣くの?」「だって勝手に涙が出てくるんだもん」「それで彩月ちゃんを困らすの?」「梨夏もういいから…」「でも…」「いいからさ、ねっ?」「分かった。」