「な、何ですか」 「いいから、ちょっとだけ待って」 そう言うと平岡さんは真剣にビニール袋をガサガサと漁り始める そして 「胡桃ちゃん、ちょっと目瞑って」 と、訳のわからないことを言い出した 「はい?な…なんでですか」 「理由は後で分かるから。ね?お願い」 「う……わ、分かりました」 あまりにも真剣に頼んでくるものだから、私は渋々目を閉じ、平岡さんに良いと言われるのを待つ