ようやく私は自分のしている格好を自覚し、足元を隠そうと必死に手をバタバタさせるが時すでに遅し。
「み、見ないでください!もう!」
「はは、そんなの今更でしょ。俺もう見ちゃったし」
もう完全に見られてしまった私の足……というか、部屋着。そして、完全にオフモードな姿。
……あぁ、もう、最悪。
「何しに来たんですか! もう、帰ってくださいっ!」
私は恥ずかしさに耐え切れそうになく、半分体が中へと入ってきている平岡さんをぐいぐい押し出そうと試みた
まあ、そんなもの上手くいくわけもなく「やーだ、帰らないよ」なんて言われてしまったのだけれど。
「大体さ何しに来たって、そんなの決まってるでしょ。迎えに来たの。胡桃ちゃんを」
今日歓迎会だけど忘れてないよね? と言って笑う平岡さんに私は少しギクリとした
「いや、だ、だから歓迎会は…」
「え? テッシーに来て欲しいって言われてあんなに嬉しそうだったのに?」
「なっ、そ、それは」

