────なんて、迷いに迷い
でも、結局行くのか行かないのか答えを出すことはなく気がつけば歓迎会当日。
しかし、答えを出していないとはいえ手島さんは私が来るものだと思っているに違いない。
何故なら、昨日の帰りにも『小松さん、また明日ね』なんて言っていたから。
そんな手島さんには少し申し訳ない気がするけれど……流石に歓迎会には行けない。
だって、あんなに分かりやすいお世辞で嬉しくて歓迎会来てる、アイツ。って思われるに違いないもの。
………あの、平岡さんに。
そんなの、恥ずかしすぎる。やはり行けない。行けるわけ、ない。
あぁ、危うく手島さんのお世辞に引っかかり歓迎会へのこのこと参加してしまうところだった……
「危ない危ない」
手島さんってただただ優しい人に見えるけれど、私はこの件で確信した。
お世辞………いや、口が上手い。
あの平岡さんと仲が良いくらいだし、ひょっとして遊び人……?
って
「いやいや、手島さんに限って」
それはない…………は、ず。

