「……お疲れ様です」 いつものようにそう言って、私も平岡さんのいる所まで階段を降りる 元々何故か非常階段に置かれていた灰皿にはいくつもの吸殻 「こんなに吸って………体に悪いですよ。禁煙してください」 数えると二桁はありそうな吸殻に、私はついこんなお節介を言ってしまった が 「はは、心配してくれてるんだ?」 嬉しいなあ、と笑う平岡さん。 「でも、これ全部俺のじゃないよ。さっきまで部長いたし」 これも殆ど部長の、と言った平岡さんはタバコを口から離して灰皿に押し付けるようにして消した