「何で私が……」
そう言って立ち上がり、大量の資料を抱えた私はそのままそれを西野さんへと返そうと試みる
が
「平岡さんに業務報告するついでにでも持って行って欲しいの!今日デートで時間無くて……お願い!!!」
そう言って資料を拒否られる。
重たい資料を抱えながら、だからって何故私が…と思わなくもないが、西野さんの頼みだと受けてもいいかなと思ってしまう
結局
「……………分かった。」
頑張って、なんて甘い言葉までかけて私は引き受けてしまったのだけれど。
「ありがとう!!小松さん、ぜったいに今度、ご飯奢るからッ!!!!」
そう言って嬉しそうに、そして幸せそうにオフィスから去っていく西野さんに私も少しほっこりとした気持ちになった。

