さっきからお酒を片手に、ブツブツと何か言っては唇を尖らせるようにしている平岡さん
「平岡さん、何かあったのかな…」
「あれれ?気になるの?小松さん」
「な、っ!!そ…そういうわけじゃなくて……!!何か機嫌悪そうだから…っ」
つい、呟いてしまった一言に西野さんが食い付き、私は必死に否定する
「小松さんは素直じゃないんだからぁ」
もう、と言って私の肩を叩くと「後でどうしたのか聞いてあげたら?」と西野さん
「なっ、何で私が…」
そうは言いつつも、少しも気にならないといえば嘘になる。
正直なところ、ちょっとくらいは気になっているのだ。

