ああ、もう、これは脱ぐしかない。 ここまで来たんだし、西野さんもさっき待ってると言ってくれてたし…… そう、決心した私はゆっくりとパーカーから腕を抜いた しかし 「………やっぱり、無し。 ただの俺の我儘だけど、まだ着てて」 なんて言い出して、私にまたパーカーを被せた平岡さん 「え、っ…?」 「ごめん。俺がいつまで着てるつもりなの、って言ったくせに」 でも、それは他の奴らには見せらんない。と、付け足した平岡さんの言葉に私は酷くショックを受けた