けれど ガチャン、と、資料室から人が出て行くとすぐに離れる私と平岡さんの距離。 「ごめんね。バレちゃまずいと思って………って、胡桃ちゃん…?」 離れたというのに、未だ鼻をくすぐる平岡さんの香りと温もりに、熱いままの顔 私は平岡さんに覗き込まれている顔を、両手で必死に隠すことしか出来ない そんな私の行動を見て、平岡さんは 「ごめん…!そ、そんな嫌だった…?」 と、焦り出す。