コツッ、 「ん、んんー……」 コツン、 「うー…ダメだ、届かない」 資料室にて 一番上の段にある資料が取れず、何度もグッと手を伸ばして取ろうとしてはバランスを崩して後ろに倒れそうになる そんな行動を繰り返していた私の背後からふいに手が伸び、私の取りたかった資料を掴んだ それに私は驚き、またバランスを崩すと後ろに倒れそうになったが ─────ドン 「きゃ……っ」 「……っと、危ない危ない」 背後には、私の取りたかった資料を取った手の主がいて、何とか倒れることはなかった