「賢人!先行っちゃうから!」 賢人を追い越そうとしてそう声をかけると グイッーーー 「うわっ、」 「行かなくていい」 いきなり腕を引っ張られた 「…どういうこと?」 「嘘、だから」 ………嘘?てことは、つまり… 「……泣いてんの気づいちゃった?」 ははっとおどけて私が言うと 「なんで我慢すんの」 いきなり真面目な顔で私に視線を合わせて見つめてくる