「遅かったね賢人」 「…猫の親子見つけて写メってたら大分時間過ぎてた」 ボソッと呟いた賢人の言葉は随分可愛らしくて。 こんな言葉聞いたら多分学校中騒ぎ立てるんだろうな…私の前じゃそれ程クールでもないけど学校の皆なクールクールって騒ぎ立ててる。 どんな可愛い子に告白されても全部断ってる。 しかも女の私から見ても勿体無いなあ…と思う子ばっかり。 「ん…どうしたのこれ?」 賢人はそう聞いて私の頭についている髪飾りを触った。 透亜に貰った、と経緯を話すと興味無さげに「似合ってないよ」と一言。