開けてみると色違いのお花の髪飾り。

「わあ〜…可愛い!!ありがとう透亜」

それを付けて見せるとわざと人差し指で鼻の下を摩り得意そうな顔をする。…透亜、なんかそれ古いよ。

嬉しい、

嬉しいけど一緒に選んだのが何で私じゃ無かったの…とか。

帰り道そんな所に寄ったりするんだ…とか余計な事も考えてしまう。

…ハァ。若干の不安を覚えながら席に着くとギリギリだっていうのにも関わらず意気揚々と賢人がやってきた。