「あっやべっ!もう時間無い!走るぞ!」

「もー!またー!?朝から走りたくないのに…」

なんて言いつつ透亜の差し出した手を素直に受け入れる。

「よーしっ!行くぞー!」

「…ん。」


ーーーーハァッハァッ

「やっと着い「コラー!またお前ら遅刻か!」
ビクッ
「…なんだよ菜々かよ。脅かすんじゃねーよ」

体育の茂雄の真似をして驚かしてきたこの子は、高校に入ってから出会った私の友達だ。

「うるせーぞ透亜!あっおはよう賢人君〜今日も素敵っ!」