またあした


両手の人差し指で目尻を引っ張って賢人を見る

「ばっ、そんな顔じゃねぇっつの!」

「あー、焦ってる〜。あのクールな学園王子様の賢人が……焦ってるぅ〜!!あははっ」

「……絶対バカにしてんだろ」

ちょっと拗ねた横顔、いつもと変わらない。

「あっ、もう8時過ぎてる!行くよ!」

「また走んのかよ…」