ほら、ほら!と賢人を急かす

眠そうな顔をして、サッと肩にかけた私のカバンをもってくれる。

そう、これもいつもの光景。

先に靴を履いて出て行った賢人を急いで追いかける

「おばさん!行ってきます!」

「はーい!気をつけてね」

賢人のお母さんは小さい時から私のお母さんとも仲良くて、私のことも我が子みたいに可愛がってくれてる。