「えっ、でも私まだ決まってな「いいから」 決まってない、と言おうとしたけど賢人の声でその言葉は消える。 「も〜おっせぇよ!ほら横座れ!」 先にでていた透亜はいつもお決まりのコンビニ裏でしゃがんで、その横をパンパンっと叩く。 「透亜が早いんじゃん!私なんて迷いすぎて結局買えなかったのにぃ…」 ほっぺを膨らましてムスっとしていると 「え?そうなの?悪りい悪りい、俺の半分食うか?」 「肉まんって気分じゃないからいい…」 「どんな気分だよ」 ははっと笑う透亜に怒りがスーッと消えていく。