ずっと3人で一緒にいた私たちは高校受験を合格してからも相変わらず一緒にいる。
「わりぃわりぃ!明日は寝坊しないからさ。そんな怒ったら可愛い顔が台無しだぜ」
そう言って透亜は、いつもと同じ事を言う。
この笑顔ににやついてしまっている私は重症だ。
「もーまたそんな事言って!毎日言ってるじゃない…もう…。可愛いとか言っても許してあげないよ!!」
「………ねみぃ」
賢人の方を見るとこちらもいつもと同じ。
この温度差にいつも笑っちゃうんだ。
いつもと同じのこの光景。
高校生になったら何か変わっちゃうのかなって思っていたけど、変わらない二人に安心を覚える。