「ねっ!真央ちゃん可愛かったね。」 そう私が言うとそうだな、なんて言って爽やかな笑顔を見せる透亜と。興味無さげに欠伸をする賢人。 私たちの住む町は、とても自然が綺麗な処で。 上を見上げるとほんのりとピンクに色づいた桜達が今年もまた、見守ってくれている。 新学期、なんの変わりもなくいつも通りの生活が始まるかと思っていたけれど 現れた転校生のお陰で今から始まる毎日にワクワクを隠せないでいた。