俺様魔王の甘い口づけ




「お前の言葉は、ちゃんと俺に届いていたさ。恵・・・」

「ル、ルイッ」



覚えてた。
私の事。
恵として現れた私の事。


「なんで・・・っ」

「儀式の後、しばらくは・・・忘れていた。お前の存在を・・・。しかし、芽衣子に出会い恋というものをして思い出したのだ・・・。そう言えば、昔も同じような気持ちを抱いたことがあると」

「うそ・・・」

「そして、今確信した。それが、芽衣子であったと」





ルイの手が私の頬を撫でる。
それは、優しい掌。
そして、穏やかだった彼の笑顔によく似た優しい笑顔を見せた。



ああ、変わってなんてないんだ。
ルイの優しさは、消えてなんてない。




「あの時と同じ姿の芽衣子が、ここにいるのだから」

「え・・・あ!」



私、変装したままだ!
慌てて変装を解く。