俺様魔王の甘い口づけ




「ルイ・・・っ」




私は思わずルイに抱きついた。
ルイは、なにも言わず抱きしめ返してくれる。



よかったと思ってしまったの。
ルイが私の事を覚えていて。



私の存在が、消えてなくて。





結局私は、自分が傷つくのが怖かったのかな。
過去が変えられなかったのは、私のそんな心のせいかな。



「ルイ、ごめんなさい・・・」

「バカだな。別に怒ってなどいない」




きっとルイは、私の言葉は出てくる前にしたケンカの事だと思っているんだろう。
それでもいい。
私に謝らせてほしかった。




「あの時も、今も、俺は芽衣子の事を責めたことなんて・・・あるわけがないのだ」

「・・・え?」

「あれは、変えられない運命だったのだ。あれは、俺の心が弱かったせいだ」




ルイの言っていることが、わからない。
どういう事・・・?
ルイは、なんの事言っているの?