「芽衣子も、苦労するな」



リュークに付き添っていた勇者だったレオ。
彼は、前王に牢に閉じ込められていたのをリュークが助け、リュークの専属の騎士として働き始めたらしい。





「でも、楽しいよ」

「そうか。俺も、今が一番幸せかもしれないな」





レオがしみじみという。
そうだね。

争いあうことを仕事にするより、大切な人を守ることを仕事にする方がずっと幸せ。





「芽衣子、幸せになれよ」

「え、なに突然・・・。でも、うん。幸せになるよ」




ルイの側にいれば、私はきっと幸せでいられるから。
俺様で、不器用な魔王さま。





大好きな彼の側にずっといると決めたから。