めまぐるしく日々は過ぎていき。
あの日から、半年が過ぎた。



「ルイ、ご飯にしよう」

「ああ・・・」




相変わらず、ルイはこんなだし。
あの時の涙は幻だったかのよう。


それでも、時々ちゃんと甘々モードに入るからドキドキしちゃうんだけど。



「前の城も別に不満はなかったけど、今の方が、落ち着くなー」



いつの間にか棲みついたキイ。
椅子に深々と座り満足そうに笑う。



あの件でボロボロになった城を修繕ついでに改装した。
あの無駄に大きな城、住むのは私たち5人だけ。
だからいっそのこと小規模なものにしたんだ。



魔王の威厳が!なんて言っているのはその他大生勢の悪魔だけ。
当の魔王はそんな事気にしてはいないし。




「なんか、明るくないか?」




しいて文句を言うなら、この明るさだけ。