「わああああああ!!!」 押し寄せる軍勢。 私は、拳を握る。 負けない。 扉を大きく開き城の外に出る。 「とまれ!」 ここまでやってきた軍勢の先頭にいた、王子リュークが指示を出すと軍勢は進みを止め立ち止まる。 「魔王はどうした」 リュークは私にまっすぐ言葉を投げる。 「あなたたちは、間違ってる!」 こんなやり方で何が変わるというのか。 私の声が響き渡る。