「ああ・・・俺も・・・芽衣子を・・・愛している」 ゆっくりと閉じられていく瞳。 ずるいよ。 なんで。 私は好きだって言ったのよ。 なんで、愛してるなんて言うのよ。 なんでそんな言葉で、締めくくろうとするのよ。 「ずるいよっ!!!」 閉じられた瞳が、もう開かないことを。 赤く染まった契約のしるしが知らせている。 もってかないで。 お願いだから。 心臓なら、私のモノを持っていって。 お願いだから。