相手は、魔王。 人間ではなくて、住む世界も違う人。 そんな相手を好きになるなんて。 「好き・・・・?」 「うん。好き。大好き。ルイの側に、ずっといたい」 願うならば。 あなたの側にいさせて。 「ルイをもっと知りたい。ルイともっと一緒にいたい。ルイに・・・触れたい」 「それが、好きという事か・・・?」 「うん」 私とルイの視線が交差する。 ドクンドクンと、胸の鼓動が。 「ならば、同じだ」 「え・・・?」 「俺も、芽衣子の事が好きなのだ」 ルイが・・・・、笑った。 優しい暖かい笑顔。