俺様魔王の甘い口づけ




いつの間にか、ベッドに突っ伏して眠ってしまっていた私は、身体を揺すられ目を覚ました。



「ん、あ・・・ルイ!」




慌てて起き上がると、私を揺すっていたのはルイ自身。
ルイはすでにベッドから起き上がっていて、突っ伏した私の隣に腰かけていた。



「ルイ!もう起きて大丈夫なの?」

「俺がいつまでも弱っているわけないだろう」




ルイの俺様発言も、弱っていたルイを思えばなんだか可愛らしい。
でも、元気になったなら良かったと胸をなでおろす。




「・・・心配かけたな」

「え、あ・・・。ううん。ちょっとびっくりはしたけど」





あの発言といい。
ルイの言葉を思い出し、顔が熱くなる。



「・・顔が赤いぞ。お前も風邪をひいたんではないか?」

「っ、ち、違うから!」




顔を覗かせるルイに慌てて顔をそらす。
ルイって、どこまでわかってやってるんだろう。