俺様魔王の甘い口づけ



それは、どうしてだろう。
いつしか。




いつしか私の中でも、ルイの存在は特別なものになっていたんだろうか。




自分の気持ちが、わからない。





「・・・う・・・」




ルイが、身じろぐ。
熱で汗をかいている。



私は、ハンスが用意してくれた氷水が入ったボウルにタオルを浸す。
そのタオルでルイの額の汗をぬぐっていく。





「ルイ・・・早く元気になってね」




弱っているルイなんて、ルイらしくないから。
ルイはいつだって、俺様で、強くなきゃ。



だから、早く元気になって。




そして、さっきの話の続きを・・・・・・。