彼は異世界の住民で。 私の世界はここにはない。 だから、そんな。 そんなこと、ありえない。 ありえないよ。 私がルイを・・・・・・・。 「帰るぞ」 ルイの言葉に現実に戻る。 今は、芽生えた気持ちに蓋をしよう。 気づかなかったことに決めた。 逃げたかったのかもしれない。 自分の中に芽生えたそんな気持ちから。