俺様魔王の甘い口づけ




「すまなかった・・・」




ルイが、そう呟く。
ルイが謝るなんて・・・。



それに、ルイが悪いわけじゃない。





「・・・私、ルイの事傷つけた・・・ルイの優しさを・・・無駄にしちゃった・・・」

「そんなこと、気にすることはない。そもそも、芽衣子のせいではない。すべて、あのエドワードのたくらみのせいだ」





ルイの表情が、優しい。
なんだか不思議で。
それでもすごく、心地よかった。



許して、くれるの。
私の事を。




「ルイ・・・」

「もう少し寝ていろ。まだ、身体は万全じゃない」

「・・・うん・・・」




私は再び目を閉じる。
心地のいい温もりを感じながら。




眠りの世界に落ちていった。