レオが叫ぶ。
レオも、この状況に戸惑っている。
レオも知らなかったの?




「おおレオ。お手柄だぞ。褒美を持たせよう」

「王様!」




王様は、レオの叫びなんて聞こえていないようにふるまう。
これは、いったいどういう事なの?



王様が病気だっていうのは・・・ウソ?





「レオ・・・?」

「違う・・・。本当に、病気だって聞かされたんだ」




レオは戸惑い、瞳が揺れている。
レオはウソは言っていない。


なら、ウソをついたのは、王様だ。
レオまで騙したっていうの?

レオは、王様を慕って王様のために働いているというのに・・・。




「ウソ、ついたんですか?」

「ウソ?ウソとは聞き捨てならんな。体調を崩したのは本当だ。それを、少し利用しただけのこと」




信じられない・・・。
レオは、本当に心配して、私に頭まで下げたのに。