―お前は、俺の物だ



ルイの声が何度も頭の中に響く。
あんなこと、男の人に言われたのなんて初めて。



ルイが言ったのは、私の血はってことだけど…勘違いしてしまう。
というか、よく考えればなにその俺様発言は!って怒るところなはずなのに、私の脳はそこまで考えられないらしい。




自分の中で、ルイの上に立っていたつもりだったのに、いつのまにかやっぱりルイが主導権を握っていて。
私はその手の上で踊らされているだけのような気がしてきた。



ああ、頭が混乱してきた。




ルイってあんななの?
あんな風に甘い痺れるような声であんなことを言ってしまうような…。





それでも、悪い気がしないのは少しずつ私自身もルイに惹かれ始めているからかもしれない。





悔しくて、そんな事言えないけど…。