オレ×カレ!

「俺が合図したら入ってきて。」

そう言われて教室の前に立たされ早10分。
転校生の紹介にどれだけ時間がかかっているんだ。
ドア越しに聞いているとどうやら今朝のニュースでやっていた宇宙エレベーターについて熱く語っているようだ。
別に好きなことに対して語るのは構わないが時間をかけ過ぎだろう。
(専門用語多すぎて生徒ほとんど分かってないし...)

「おーい、入れよ」
「あ、はい。」
(やっとかよ...たく、このホスト、本当に教師か?)

2.3回深呼吸をして心を落ち着かせる。
こう言うのは最初が感じんだからな...
「し、失礼します!」
そう言って教室に足を踏み入れた。
「えっと、今日付で転校してきました。一宮斗真と言います。よろしくおねがいします。」
(よし!噛まずに言えた!)
内心ほっとしていると横から
「へぇ...可愛いじゃん...」
ぼそっと聞こえた声の方を振り向くとそこには艶やかな銀髪を長めに伸ばした細身の男がこちらを見てニヤニヤしている。
(え.....)
(俺が可愛い?!いやいやいや、確かに男らしくはねーけど、可愛いってほどじゃ....)
気がつくとクラスがざわついていた。
しかも、話の内容は明らかにオレ。
皆口々に可愛いだの、襲いたいだの言っている。
(おいおいおい.....)
どーなるんだよ、俺の学園生活!?