あいからはじまる










「その女を警察はすぐに探した。

でも見つかったのは、首を吊って自殺した後だった


凛華の腰には傷がはっきり残った

その傷に触れては泣き叫ぶ。


見てるだけで辛かった

だから凛華はその傷を上書きするように

刺青を入れた


その頃から凛華は節操なしな男を。“浮気”とか“二股”とかする男を必要以上に嫌うようになった

“好き”って気持ちだけじゃ人生やってけないでしょ、って言って

前みたいに笑わなくなった」