サクセサーズ

キーラとジルと一時的に離脱して、二人は集落を周る。住人はほとんどが老人。リリィの住んでいた村とあまり変わらない。




「砥石と薬草…後はたいまつ」



「はい。全部で50アールだよ」



商人とアレンのやりとりをリリィは見ていた。薬草はリリィに負担をかけたくないが故に、たいまつは暗かった時の予備。準備は念入りに行う。



武器屋に行った時も真剣な面持ちで剣を眺めては手に取り、それの繰り返し。結果、アレンはより切れ味の良い剣を買いリリィにはダガーを買ってくれた。



「護身用に持っておけ」




手渡されたナイフを腰につけておいた。