サクセサーズ

ジルは首を横に振った。


「いいえ…アレンではありません。彼からは何も力を感じません。あたしはその者に紋章を託すために彼女達の旅について行きます。人数は多い方がいいでしょう」



ジルは真剣な瞳でキーラを見つめた。キーラはうむと頷くと、改まってリリィとアレンの方を向いた。



「とにかく、お主達の旅は長く辛いものになるだろう。だがしかし心配は無用だ。星達がきっと導いてくださる。

リリィ。お主も声を聞くことができるだろう?困った時には必ず星達は助けてくれるはずじゃ。支えてくれる仲間がいる。どんなことがあっても、挫けるでないぞ」




威厳溢れたシャーマンの長老の言葉に、リリィは腹を括ったようだ。会った時とは違い、表情に覚悟の色が見えた。