サクセサーズ

ジルはそう言うと、眉間にしわを寄せて抑揚のない声で話し始めた。



「…あいつにあたしの一族は虐殺された。多分、昔に光の継承者に加担したことへの腹いせでしょうね。




風の継承者になったばかりのあたしはたまたま集落を離れていたからよかったものの一族はほとんど全滅。




生き残った者もいたけど、闇の魔法のせいで自我を失ってゾンビみたいになってしまった。


みんな死んだ目をしていてどす黒いオーラを纏って…あたしを襲ってきたの。





あたしは必死に逃げた。無力な自分が悔しかった。逃げながら祈ったの。いつか、きっと新しい光の継承者が現れるってことをね。



そして今、出会うことが出来たのよ」