ただ、リリィとジルの違う点は魔法を使っても、ジルは顔色一つ変わっていないし、息も切れていないことだ。
「…リリィは魔法を使った時に、体力をかなり消耗していた。けれどお前は全然平気そうだ。むしろピンピンしている」
ジルは右の服の袖を引っ張って手の甲の紋章を見せた。
「単刀直入に言えば、この紋章が風の魔法を使える証って言えばいいかしら。リリィには紋章がないからその代わりに、自分の体力を削って魔法を使ってるっていうこと」
魔法を使える者は魔力を封じ込めた紋章がないと、自らの体力を消耗することになるようだ。
「あ、でも紋章がタダでもらえるって訳じゃないわ。これは、力を守る一族から引き継がれるものなのよ」
「…リリィは魔法を使った時に、体力をかなり消耗していた。けれどお前は全然平気そうだ。むしろピンピンしている」
ジルは右の服の袖を引っ張って手の甲の紋章を見せた。
「単刀直入に言えば、この紋章が風の魔法を使える証って言えばいいかしら。リリィには紋章がないからその代わりに、自分の体力を削って魔法を使ってるっていうこと」
魔法を使える者は魔力を封じ込めた紋章がないと、自らの体力を消耗することになるようだ。
「あ、でも紋章がタダでもらえるって訳じゃないわ。これは、力を守る一族から引き継がれるものなのよ」

