「お前のような軟弱者がわしに勝てるとでも思ってるのか?」



ダグラスも背中に背負っていた斧を手に持った。武器を持った二人が対峙する。



体格の差は歴然で、まるで大人と子供が対峙しているかのようなくらいダグラスの身長は高く、そしてアレンとは違い腕や足が筋肉で盛り上がっており、筋肉ははち切れんばかりに大きい。




アレンは自分より背が高くて、強そうな相手を見ても物怖じしなかった。むしろ戦いたくてうずうずしているように見えた。



「お前、身体のデカさに対して弱くなきゃいいけどな」



「き、貴様…!」






その挑発を聞いて、ダグラスは青筋を浮きたたせ、怒りで肩を震わせたかと思うと、斧を振りかざしアレンに襲いかかってきた。