サクセサーズ

「リリィ、今までわたしたちがお前をここまで育てたことを忘れたのか?」



村人の中ならやじが飛んだ。リリィの胸に言葉が突き刺さる。リリィは恐怖に襲われたが大声で言い返した。




「い、いいえ!そんなことは!でも、奴隷にされるのはもっと嫌です!!」



(え、あ、言っちゃった…)





あたりに沈黙が走った。彼女が事情を知っていたことに村人たちは驚いたためだ。もちろん一番驚いているのは当の本人だが。



だが、すぐにリーダーらしき人が声を上げた。



「捕まえろ。容赦するな!」



どっと村人たちが二人の元に襲いかかってきた。