サクセサーズ

走ってきたリリィたちを見て村人たちは武器を構えた。


鎌、鍬など農具を持つ人もいれば、剣などの武器を持つ人もいた。




「おーおーみなさん物騒な物を持って」



アレンは村人たちを挑発した。
そして自らも柄から剣を引き抜いた。



「まあ、俺も容赦はしないが」




ニヤリと口元を歪めて笑った。その笑顔は妙な威圧と迫力があった。




村人たちはそれを見てたじろいだが再び身構えた。顔には恐怖の色がうかがえる。




リリィはそんなアレンを見て、こっちの方が生き生きしていてこれが本来のアレンなのかなと思った。



そんなことを思っている暇はないのだが。