サクセサーズ

「湯加減はどうだった……って」


アレンが上半身なにも着ていない姿を見てしまいリリィは思わずかける言葉を失ってしまった。


着込んでいた時とは違って結構細い。程よくしなやかな筋肉がついていて、それは絞られている。それにしては細いし、肌も雪のように白い。



「ん、どうした?」



「あの、服を着てもらえないかな…」



赤くなってうつむくリリィをアレンは心配そうに見つめる。



「悪い、今着る。それにしてもお前、顔赤くないか?まだ疲れているんじゃないのか」


さらに距離が近づく。顔の距離が近い。
アレンはそっと手をリリィの額にのせる。


「…熱はなさそうだが」


「わああああやめてもっと赤くなっちゃう…」



全く気にしていないアレンとは対照的にリリィはトマトのように顔が真っ赤になっていた。そろそろ頭に血が上ってその場に倒れそうだった。