サクセサーズ

「これが運の尽きだったなぁ!」



そう言うと、腹に思いっきり剣を突き刺した。グサっと鈍い音を立て、何度もそれを繰り返した。引き抜くと剣には血がべっとりとこびりつき、辺りにも大量の血が流れる。



「ひ、ひでぇな…お前…」



マジードが掠れたような声でアレンに言う。アレンはニヤリと笑って答えた。



「さあ?これが俺なんでな。もっとぐちゃぐちゃにしてやってもいいんだぜ。ああ、愉快愉快」



そう言って、今度は脚に何度も突き刺す。あえて急所を外すのは、相手の苦しむ様を見るため。しかし、マジードは何も言わない。痛みを感じないからだ。アレンの異様な様子を見て、意識が途絶える前にもう一言つけたした。




「…狂……戦士…。お前は……ラ……の………」