サクセサーズ

泣きじゃくるリリィにアレンは話しかけた。


「だったら早くこの村を出た方がいいな。しかし、本当にいいのか?旅はお前が思っている以上に辛いものだ」



「わ、わたし頑張る。きっと、魔法を使えばアレンの力になれると思うから…うっうっ」





「…こんな仕打ちをうけるのは俺だけで十分だ」



ぼそりとつぶやいたアレンの言葉はリリィには聞こえていなかったようだ。





その時、悲しそうな顔をしたことも。